1・ちょっと変わった日常

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部屋に入ると見事に 電車の中が再現されていた 「わースッゲー♪♪」吊革もあるしー 「ねーねー凄いね」 横並びの座席もそのまま! ヤベー超ー楽しー♪♪ って・・・ オレが楽しんでどーするんだよ! マツリューがつまらなさそうに ビール飲んじゃったじゃんか! 自分に渇を入れ 覚悟を決める 吊革を持ち 目を閉じてマツリューを待つ なかなか来ない 「イイヨ・・・」 と言うと 「何してんの?」 って、オイ!! 「だから、イイヨ!!」 って言ってんでしょ なのに動こうとはしないマツリュー 「んもー!!オレがせっかく 覚悟決めて決心したのに!! 早く!!痴漢したいんでしょ!!」 決心が鈍るでしょーが “ブッーーーー!!”って、えっ? なぜビールを噴く?! ・・・やっぱ男だからか・・・ でもしょうがないでしょ!? 「今日は、男のオレで我慢して!?」 ポカンとした顔で オレを見つめるマツリュー ああ・・・そっかそっか スーツじゃ雰囲気出ないか・・・ 「何かコスプレレンタルする?」 「えっと・・ダイジョブです・・」 スーツは問題ないみたい 「じゃ、このままね!」 なら早く済ましてよー 「もー、まだ?!?!早く!!!!」 気の長いオレだって いい加減怒るよ! 「別にしなくて大丈夫だから」 って・・・そんなわけないでしょ?! 「ダメだよ!!」 今日のマツリューは 朝からおかしかった 他の人は分からないかもしれないけど オレには分かるんだ! 悩んでたんだ! 切羽詰まってるんだよきっと それでも「大丈夫だから・・」 なんて言って強がるマツリュウー マツリューを 犯罪者にする訳にはいかないんだ オレの大事な友達なんだよ! ヤるまで動かないからねーだ!
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