イタリアの伊達男と日本のボクっ娘

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ベネデットがゴブリンCに向かって突進した。スピード強化呪文とパワー強化呪文を受けたベネデットは、モーニングスターを持っているにもかかわらず韋駄天の如きスピードで疾走する。 一瞬でゴブリンCを間合いに入れ込み横薙ぎにモーニングスターを振るった。ゴブリンの体に直撃し、頭上に『68』のダメージが浮かぶ。そのままゴブリンはバトルフィールドギリギリまで吹き飛んだ。 そしてベネデットはホームランを打ったあとのバッターのようにモーニングスターを投げ捨て、ゴブリンBの方へ体を向けた。 ゴブリンBは斧を投げつけたため、丸腰である。 ベネデットはゆっくりと近づき人差し指と中指をクイッと曲げ、挑発した。 その途端、ゴブリンBは牙を向いてベネデットに飛び掛かった。 それを予期していたかのようなタイミングで葵が呪文の詠唱を終え、魔法を唱える。 「パラライズ」 空中にふわりと広がるように魔法陣が現れゴブリンBに収束した。その途端、空中で動きがピタリと止まりそのまま顔面から地面に激突した。葵による麻痺呪文である。 「ナイスアシスト!やっぱ葵ちゃんはいいお嫁さんになるよ」 「あ~もうっ!そっそいうのはいいっ!使うんだろう?能力を」 「もちろん、こいつには肩の傷の落とし前つけてもらわないとね」 これでターンは回った。
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