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「もうお前の正体なんてどうでもいいや。取り合えず、俺に跪いて死ね」
さっきまでの好奇心はどうでも良くなり、今は殺意で埋め尽くされている。
敵の軍を壊滅させた力を再び、手の一点に凝縮する。
他の者を凌駕する力を
全てを無にする力を
誰もが抵抗すら出来ないで跪く力を
そして憎い者を消しさる力を
「はははは、てめえはこれで楽になりな。痛みを感じずに死ねるだけありがたく思え!」
力を発動させようと拳を開こうとした刹那、目の前にいた憎い顔が姿を消す。
呆気にとられていると、すぐ後ろから気配を感じる。口では説明できない嫌な気配だ。
その嫌な気配を纏っているのは誰だか見なくても分かる。
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