秋の空

未定

肩をゆすられる感覚に目が覚めた。

「大貫さん、挨拶。」

私の前の席に座っていた小柄な女の子が起こしてくれたらしい。

「俺が眠いの我慢してんのにこいつ寝てんだぜ！？まじ意味わかんねーよな！こいつ！！」

挨拶が終わった瞬間、知らない男の人に指をさされた。

「……は？」

「は？じゃねーよ、お前なー、俺は我慢してたのに何普通に寝てんだよ。」

いやいや、寝れば良かったんじゃない？

初対面でお前呼ばわり？
腹立つ男。

それが、私と岩木秀志(いわき しゅうじ)の出会いだった。