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秀志は私の家の最寄り駅まできてくれた。
ジーンズに灰色のセーターという割りとラフな格好で、遠くから大きく手を振っていた。
なんだこいつ、可愛いじゃん。
「サッカーやるか!」
公園を見つけると、近くに捨てられていたサッカーボールを手にとって走り出した。
「えー、私全然サッカーできないし、見てるからやってていいよ。」
「何言ってんだよサッカー部!ほら、やるぞ。」
そう言いながらボールを投げてくる。
反射的にキャッチしてしまった。
「サッカーするか、キスするか、どっちがいい?」
「サッカー。」
「即答かよ…。」
やっぱこいつ軽いな。
私の嫌いなタイプ。
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