0人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
結局秀志は1人で騒いで、1人で疲れて、近くのベンチに座り込んだ。
「由莉菜もここ座れよ。」
自分の隣をポンポン叩きながらいう。
私は黙って隣に座った。
「なぁ、昨日話してくれた事、まだ気にしてる?」
昨日の電話での話…かな。
「まさか、もう開き直ったよ。
大丈夫大丈夫。」
「……嘘。大丈夫じゃないだろ?
男とか怖いんだろ?俺には嘘つかなくていいから。」
なんて答えれば良いのかわからなくて、私は俯いたまま大きく息をはいた。
「由莉菜?」
顔を上げて少し笑ってみた。
でもうまく笑えなくて、秀志を余計困らせただけだった。
最初のコメントを投稿しよう!