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「ねーねー。愛実もさあー行こうよ!ご う こ ん!」
綾乃や雪音に体を揺さぶられる。
「…ちょっ…いや、行かないし…」
呟く私を無視して、なおも2人は私を揺さぶる。
…いじめかっ。
「ねぇー行こ?いいじゃん、めぐちゃん。彼氏いる子ですら、行ってるよ?」
そう綾乃が言い、私の瞳を覗き込む。
そんな無節操な女子…いるんだ…。
驚きを隠せず綾乃を凝視すると、綾乃は
なにその顔~、と大笑いをした。
…失礼。
「…いや、なんか…合コンとかって……こわくない?」
「…どこがよ、楽しいけど?」
…いや、怖いっす…。
雪音が不服そうにパックジュースを飲む。
…あ、今日は豆乳じゃなくて、パインなんだ。
「大体さ、松前高校の男子との合コン…なんでしょ…?…松前高とか、かっこいい人ばっかって聞くじゃん…。どうせその人たち…彼女いるよ」
私が言うと、綾乃は、わかってないなぁ、めぐちゃんは、と言った。
「…なんでよ」
ムキになって言うと、綾乃と雪音はもったいつけるように目を合わせ、話し出した。
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