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紫色の世界で誰かが歩いていた
華やかな金髪を揺らし、派手な服を着た美しい女性
彼女は八雲 紫(やくも ゆかり)
妖怪の賢者だ
彼女は今日も自由気ままに散歩する
散歩と同時に我が子のように愛しい幻想郷を見つめ、おかしいことが起こっていないか見回るために
紫
「・・・ん?」
彼女が紫色の世界の内側から見た場所
そこには巨大な桜があった
そして、その根元に一人の少女が佇んでいた・・・
彼女は物憂げな表情でじっと桜を見つめていた
視線の先にある桜を見てみるとわずかながら妖力があり、妖怪桜だということがわかった
紫は少女が気になった
【彼女の持つ能力】に対しての好奇心というのもあるが、彼女の物憂げな表情が気になったのだ
そして紫は隙間を開き、上半身を出して少女の前に現れるとこう言った
「はじめまして」
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