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それから月日は流れ、紫はより大きな力をつけていった
九尾の式神[八雲 藍(ヤクモ ラン)]を従え、より強くなった
しかし、紫はほとんどぼーっとして一日を過ごすようになっていた
考えるのはあの日のこと・・・
そして今は亡き親友のこと・・・
今日もまた紫がこたつでぼーっとしていると・・・
ぴょこっと何かが顔を出した
そして・・・
「わっ!」
紫
「うわぁ!!」
勢いよく猫耳の生えた少女が飛び出してきて紫は思わず仰け反る
そして猫耳少女は笑顔で挨拶をした
猫耳少女
「紫様こんにちわ?」
紫
「な、何?この子・・・」
そして紫は自分の式である藍を見た
すると奥から藍が出てきて猫耳少女の頭をポンと叩くと言った
藍
「こいつは私の式となった橙です。いろいろと面白い奴ですよ」
そういって藍は橙の頭をぐりぐりと撫で回す
すると橙は純粋な目で紫を見て
橙
「紫様?、なんでそんなに暗ーい顔してるの?」
そう言って顔を覗き込んできた
紫はハッとすると、自重するようにうつむく
しかしそれを見て・・・
橙
「ほら、無理にでも笑わなきゃ」
そう言って橙は身を乗り出すと、紫の頬を引っ張った
それを見て藍が焦ったのは言うまでもない
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