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その夜、パパが小鳥用の小さな小屋を
買ってきてくれた
それを低い木の枝にくくりつけ、雛をいれてあげた
「助かったわ、疲れてるのにごめんね?」
「いや、このまま見殺しにするのは良くないよ。大地にもいい勉強になるんじゃないか?」
パパとママが話してる横で
僕は小さな小鳥に話しかけた。
「こんにちは、これから僕が君のママになるね!僕は高山大地、君の名前は?」
「ぴぃー!」
すると、パパが後ろから雛を覗き込んだ
「これは、雀の雛だね。もう結構大きいな」
「へー!スズメっていう名前なんだ!
じゃあスズって呼ぶね、よろしく♪」
僕はその時、ゲンゴロウを思い出す
今日は珍しい生き物によく出会うなぁ
「僕のことはだいちゃんって呼んでね♪
・・あ~、やっぱりダメ、だいちゃんは実はもう飽きたんだ
僕の名前はゲンゴロウ丸ごんぞう!ゲンちゃんって呼んでね!!」
「ははー!なんだその名前は!俺の息子はネーミングセンス抜群だな!」
「この子今日、幼稚園でゲンゴロウ捕まえたんだって!名前はごんぞうらしいの!ふふっ、あなたのセンスそっくり!」
ママとパパがなんだか凄く仲良くなってる
僕のおかげなのかな?
「また明日くるね!」
僕はパパの車に乗り、神社を後にした
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