運命は…

2/4
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
7月15日 PM12:15、一学期末テスト終了後の教室でホームルームが行われた。 黒音 華蓮(クオン カレン)は何時ものように下を向いて座っていた。 華蓮は別に根暗な訳ではない。 ただ単に担任になった白音の顔を見たくなく、また、関わりたくないという彼女の意思だ。 そんな彼女の思いも知らず、紅斗は口を開いた 「黒音。放課後、部活が終わり次第 着替えて 俺のところまで来るように。荷物も持ってこい。 」 これは、彼が担任になって以来、初めての呼び出しだった。 その事もあってかクラス中は一斉に騒ぎだした、 悲鳴を上げる者、 華蓮を囃し立てる者、 言葉にせずに睨み付けてくる者、 「よかったね!!」と言ってくる者、 様々だった。 まぁ、そうなるのも無理は無かったのだ…
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!