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「宏哉、終わったよ。食堂行こ?」
「あぁ。」
俺達は悠の部屋を出て、食堂に行くことになった。
食堂は寮の隣にあり、寮と繋がっている。
食堂は一階だ。
食堂までの道で、俺達よりも先に入寮したらしい奴らがいた。
頭がカラフルだ。
赤に黄色、紫に緑。
見てるだけで楽しいぞ。←
そいつは、俺達のことをじろじろ見る。
見ながら、小さい声で何かを話している。
「なんだあいつら。見た目からして弱そうだぞ?」
「あぁ、髪も染めてねぇみたいだ。」
「しかも綺麗だしかっこいいぞ!」
「お前、どこ見てんだよ!」
いや、小さくはない。
もろに聞こえてる。
「宏哉。なんかおかしいのかな?俺、変?!」
「いや、大丈夫だ。いつも通り、かっこいいぞ。」
「む、止めてよ宏哉ー。」
頬を膨らませ、いじけたように言う悠は可愛い。 うん。
そうこうしていれば、食堂に着いた。
悠が食堂の扉を開け、中に入る。
中に入って最初に思ったこと。
この高校、大丈夫か?
食堂には頭がカラフルな不良がほとんどいる。
所々に俺達同様、黒髪か茶髪がいる。
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