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とりあえず、寮の前まで乗せてもらった。
「母さん、行ってくるから体に気をつけてね?なんかあったら、すぐ電話してよ?!」
悠は父親が小さい頃に亡くしてから、母親と二人で生きてきた。
だからまぁ、家事とかは普通に出来るんだ。
悠は自分が家を出ると、母親が一人になるから心配なんだ。
母親思いのいい子だ。
「はいはい!わかったから、早く行きなさ~い。じゃあ、またね」
そう言って、車を発車させ帰って行った。
「ごめん、宏哉。早く行こっか!」
「あぁ、大丈夫だ。」
二人で寮の中に入ると、悠が寮長室を発見し挨拶と、鍵を貰いに行くことにした。悠が←
俺はついていくだけ。
ピンポーン!
……………
ピンポーン!ピンポーン!
……………
反応がない。
ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!
ガタッ
ガチャ
「うるさい、静かにして。寝れない。用件を早く。」
なんだこいつ。
むかつくな。殴っていいか?
いや、でも面倒だ。まぁいいか。
「今日入寮の佐々木悠と寺崎宏哉です。寮の鍵ください。」
さすが、悠。
落ち着いている。
「あぁ、鍵?ちょっと待って。
…佐々木、と寺崎ね~…あった。ん、鍵。」
「ども。これからよろしくお願いします!」
「あぁ、うん。よろしく。俺は三年の西島。じゃ寝るから..バタン」
閉まった扉を見ていると、悠に部屋に行こうと言われ、行くことにした。
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