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「出ろ」
「嫌だね」
「そう言うだろうと思ったよ。俺たちもお前の意思には期待してない」
「クソッタレが……ぐっ…グォァアアアアァアア!!!」
白衣に身を包んだ二人のうち、一人があやしげな装置を弄る。すると俺の全身に雷を受けたかのような衝撃と痛みが走り、立つことも危うい状態になり、もう一人に担がれ、抵抗虚しく運ばれた
「クヒヒ……今日もよろしくお願いしますよぉ~?龍族の末裔さん?」
「さっさと死ねよクソ人間が。末裔?お前達が村を潰したくせによく言うぜ」
「その減らず口は相変わらずですねぇ~……10年間も続くとは感服ですよ」
「あと30年も耐えればお前も寿命でお陀仏だ。せいぜいそれまでに俺の子孫とやらを生み出してみるこったな。クソ人間」
「………」
これ以上は会話は不用とでも言うように奴は俺の腕に針を突き刺し、血を採血する
その後身体中によくわからない器具をつけ、ただただ俺の身体に刃物で傷をつけていく
「ふむぅ……やはり超速再生しますか……体の仕組みは人間と同じ、骨密度、筋肉量は人間離れ。しかし分からん。いい加減に教えてくれませんかねぇ?あなた達の生殖の方法を」
「そう言われて教えるような間抜けに俺が見えるのか?」
「まぁしかし、あなたの血だけでも十分な効果を期待できますからねぇ。まだまだ働いてもらいますよぉ?」
「チッ……」
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