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愛人じゃないのに、愛人みたいに囲われた微妙な生活を送るあたしにとって、青春なんて、遥か昔の遠い記憶でしかなかった。
子供たちが無事に大きくなることに全力を注ぐだけしかない毎日。
子供が巣だったあとは、静かに死んでいくのを待つだけの毎日にかわるのかと。
そんなことを思うあたしは、もう死んでいるのかもしれないね。
でもね…。
息を吹き返すことが出来たんだよ。
夏のはじまりに、始まった。
それは…。
忘れられない暑い夏の思い出。
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