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「口論だけならばまだしも、私闘まで行くと私も黙って見ている訳には参りません」
「やれやれ…命拾いしたな、お坊っちゃん」
「ふん、それはこっちの台詞だ!!」
ライザーではなく、俺に向けて刺すような視線を向けて来るグレイフィアに、やれやれと肩を竦めて茶々を入れてやる
「ふっ、最強の女王と名高いグレイフィア様の言葉には逆らえないな
バケモノ揃いと名高いサーゼクス陣営を敵に回す事だけは避けたいのでね」
「リアス様、ライザー様、お互いの意見をぶつけ合うだけでは堂々巡りでございます。
いかがでしょう、ここはレーティングゲームで決着を着けるというのは」
(まったく…最初からそのつもりだったクセに…)
顔色1つ変えずに提案をするグレイフィアに、呆れた表情でジト眼を送る
こいつは最初からこの結論が見えていたのだろう…それを見越してレーティングゲームという案を用意していたのだろう
「最初からこうなる事を見越して…お父様もお兄様も、どこまで私を弄べば気が済むのかしら…!!
良いわ、受けて立ってあげる」
「いいぜ、俺も異論は無い」
「レーティング…ゲーム…?」
「簡単に言うと、眷属達をチェスの駒に模した模擬戦…いや、聞いた話だと小規模な戦争と言った方が正しいかな」
置いてけぼりを喰らった一誠にかい摘まんで説明をしてやると、一誠の顔がみるみる内に強張る
まぁ、少し前まで平凡な生活を送ってたんだから仕方が無いか
「グレイフィア嬢、1つ聞くが…その試合、俺も出しては貰えないかね」
盛り上がる奴等を尻目に、誰にも聞こえない小さな声でグレイフィアに耳打ちする
「出場事態は可能ですが、悪魔では無い貴方が出た場合、命の保障は出来かねますが…よろしいですか?」
「上等だ」
傭兵の仕事場は戦場…戦場とは死が付きまとうのが常識だしな
この喧嘩、俺も混ぜてもらうとしますかね
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