231人が本棚に入れています
本棚に追加
/119ページ
「ところでリアス、キミの眷属はここにいる面子で全てなのかい?」
「だとしたらどうなの?」
「ククク…クハハハハハハ…!!」
気持ちの悪い薄ら笑いを浮かべていたライザーがリアス嬢の反応に遂に笑いだす
「これじゃ、話にならないんじゃないか?キミの女王である『雷の巫女』ぐらいしか俺の可愛い下僕に対抗できそうにないな」
おかしそうに笑いながらライザーが指を鳴らすと、部室の魔方陣が光だす
紋章はライザーが現れた時と同じ…フェニックスの魔方陣だ。
その魔方陣から魔力が溢れ、中央から続々と影が現れていく
一人、二人、三人…………ほほう。
その影の多さに思わず感嘆の息を吐く
「と、まあ、これが俺の可愛い下僕たちだ」
誇らしげに言うライザーを囲むように立つ眷属悪魔達15人の姿に視線を滑らせる
鎧を着込んだ者、フードを目深に被った者など……
チェスにおける駒の数と同じく、王を除いた15人という従えられる限界の数をライザーは揃えているらしい
確かに、総勢16名が揃うってのは壮観なモノだな
―だが…
そこまで思考を巡らせた後、深い溜息を漏らす
多種多様の差こそあれど、ライザーの眷属全てが若い女だったからだ
(若い女に戦わせておいて自分は安全な場所から指示を出す………大層良い御身分だ事だ)
冷めた表情のまま、額に手を当てて軽く頭を振る…
ハッキリ言ってバカだコイツ
最初のコメントを投稿しよう!