ルールとマナーを粉砕せよ

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朝…それは麗らかな日差しが全ての生命へ目覚めと希望を与える瞬間 生命達は生きている事を噛み締め、また再び1日を営むのだ 「ふっ…ふっ…!!」 そんな希望の朝、とある1人の青年は黙々と腕立て伏せをしていた 身軽に片手で逆立ちをしながら小指一本で行っている事を除けば至って平凡な光景なのであろう 「9996、9997、9998、9999、10000…っと」 それぞれの指で10000回ずつと決めたノルマを終え、ゆっくりと足を地面に着け、青年【御津白夜】は剥き出しのままの上半身に浮かんだ汗をタオルで拭うとクローゼットから紆余曲折あって通う事となった駒王学園の学生服を取り出す 白のワイシャツを留めると寝間着代わりのジーパンを脱ぎ、制服のズボンを穿いてベルトを締めて完成 ちらりと時計に目を遣る…午前7時前 充分な時間が有ることを確認すると、寝室を後にした

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