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私が、ここに生きている理由は。
なんなのかわからない。
生きている、のかもよくわからない。
時々、自分が誰かわからなくなる。
この体は、誰かのモノで。
私が勝手にその誰かの景色を見ているだけ。
本来は誰かの景色なのに。
私が、痛みを感じ、心を感じてしまっている。
そんな風に、見えてしまう。
気づけば、傷つく私の体。
紅くのこる、確かな爪痕が、ここに。
「死にたい」そう思うようになったのは。
この目が、よくなってから。
全ての情報を引き出してしまう。
好き、だった気持ちも。
嘘、とかだったんじゃないか、って。
「笑えて、くるよね・・・」
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