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「別れて、ほしいんだ・・・」
突然の、言葉。
何が起きたのかはさっぱり理解出来なかった。
涙も、何も出てこなくて。
哀しいとも思わなくて。
ただ、痛かった。
「うん、別れよっか」
苦し紛れにでた言葉を、静かに指で打っていく。
何も言わなかったことね。
今更だけど、すごく後悔してるの。
君の理由だけ聞いて。
そんなのやめればよかったよね。
最後なんだから、君のことじゃなくて自分のことをさ。
考えてればよかったよね。
必死に私は、自分を繕った。
もう君に気持ちがないと、見えるように。
痛いんだけど。
君のことを、私の中にあるたくさんの言葉で傷つけた。
理屈だけ押し込められるような。
そんな気持ちじゃないから。
どうしても。
どこかで溢れかえってしまう。
それを、どうか許して・・・。
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