第1章

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「天花(テンカ)ー!」 椿里に住む16歳の少年・星風斗真(トウマ)は13歳の妹・天花を探していた。 天花はいつも何処かへ行く癖がある。 「天花ー!」 斗真は天花が大体何処に居るか分かる。 天花はいつも千年樹の根本にいる。 「お前、必ず居るよな。千年樹の根本」 根本を枕がわりにして眠る自分と同じ赤い髪の少女に斗真は話しかける。 「なんで兄さんいるの?」 「いつもここにいるだろうが。全く」 斗真は呆れ顔を見せる。 「そんなに、『魔女の訓練』が嫌か?」 「嫌に決まってるよ!!」
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