自衛官が幻想入り

9/9
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
眠くて仕方がない。もう・・意識が・・・。 ?「瘴気にでもやられたか?」 ○○「・・・・・・・」 ?「・・・やれやれだぜ」 ・・・・・・・・・・。 ・・・・・。 ○○「・・・ぁ」 目が覚めて見えたのは木目が美しい天井、続いて襖、その奥には外の景色・・・。夜になっていた。 縁側沿いの風通しのいい和室に寝かされていたようだ。 ○○「はぁ・・・」 上体を起こしてため息を一つ。 記憶が確かであれば先程まで森の中に居たはずなのだが。 ・・・・いや、いやいや、寝てる場合じゃない! 早く物品を見つけ出して駐屯地に帰らなければ! 慌てて立ち上がり、縁側に出て周辺を見渡す。 山の上かどこかだろうか。静かで空気が清んでおり、月明かりで目立たないものの、それでも星が綺麗だ。 振り返って自分が寝ていた家屋を見てみると、まるで大きな神社のような感じ。 今立っているここも、まるで境内のようなそれだった。 駐屯地近くにこんな場所あっただろうか・・・。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!