シヴァリエ魔法学校

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「おっ、見ない顔ってことは新入生かな?私はこの寮を管理している者だ。これからよろしくな!」 おお、なんというかカッコいい系の方だな。それにすごく明るい。 「こちらこそ、よろしくお願いします。俺はエイルって言います」 「ティアって言います。よろしくお願いします」 「エイルにティアだな?改めてこれからよろしく!えっと、2人の部屋は・・・・・・。よし、見つけた!5階の503号室と504号室だ。階段はここを右にいくとあるから」 「え、5階!?」 「そうだぞ?ちょっと登るの大変だけど頑張ってくれ」 「いえ、登るのが大変だということに驚いたんじゃなくて、外からみると3階建てに見えたんですけど・・・」 確かにティアのいう通りだ。どういうことなの?? 「ああ、それはな、外からはそう見えるようにしてるんだ。魔法の賜物だな。3階建てぐらいの方が見た目がいいだろ?」 ・・・・・・。 魔法、すげぇ・・・。 「はい、これ、2人の部屋の鍵。部屋に制服と教科書類が置かれてるから確認しといて。何か寮についてわからないことがあったら私に聞いてくれ。いつでも、対応するからさ」 俺とティアは寮監さんから鍵を受け取り、部屋の前までたどり着き、荷物を整理してから街や学校を見て回ろうと約束してそれぞれの部屋に入った。 ・・・あれ? 俺は今さっき入ったドアから再び外に出た。ティアも同じようなことをしている。 「なぁ・・・」 「ねぇ・・・」 「「ドアとドアの間隔に対して部屋広すぎだろ(でしょ)!?」」 ドアとドアの間隔は3、4メートル程度なのだが、内装がどう考えてもそれより遥かに広い・・・。 「これも魔法・・・何だよな?」 「そう・・・でしょうね」 今まで魔法というものは火球や雷のような物質的な物しかイメージがなかったが、こういうとこにも使うことができるとは・・・。 「・・・はぁ。なんだか完全に気を抜いてたとこでこんなにびっくりしたものだから、一気に疲れがきたわ・・・」 「俺もだ・・・。散策は明日に回さないか?」 「そうね、そうしましょう。じゃあ、また明日・・・」 ティアと別れたあと、荷物を適当に置いて、制服や教科書類の確認もすることなく、服を着替えることもなく、俺は死んだように眠った。
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