シヴァリエ魔法学校

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「・・・よし、全員いるな。じゃあ、最初のホームルームを始める。俺の名前はカイン・アリスティカ。属性は闇と雷。基本、めんどく下がりだが一年間よろしく。 ・・・とまぁ、こんな風に各々前に出て来て自己紹介してくれ。魔法に関しては、わからんやつの方が多いだろうから、省いてもいい。まぁ、変なこと言わなきゃ何言っても構わん。俺ならクラスメイトとの顔合わせ初日で、ドン引きされるような発言はしないな。じゃ、始めてくれ」 「は、はいっ!え、えっと、私の名前は・・・」 そんな感じで唐突に自己紹介が始まった 。先生は今にも寝そうな体制をとっている・・・。聞く気ないんだろうか?俺は自己紹介でいうことは決めてあったのであまり慌てることなく自分の番を迎えた。 「エイル・クラティスです。この学校にきた目的は・・・母の手記を解明するためです。一年間よろしくお願いします」 最初の体制からますます眠る体制になっていた先生が少し反応したように見えたので目標は達成できた。事前に先生に少し興味を持ってもらえれば、話がしやすいと思ったのだ。クラスメイトに変なやつ認定を食らったかもしれないが。 「ティア・システィーナ。特技は剣を扱うことです。よろしくお願いします。」 いつの間にかそっけないティアの自己紹介まで終わった。少しティアの自己紹介の時、男子勢が沸いた気がするな。・・・見た目は可愛い方だからな。性格はちょっとあれなところがあるけど。 「・・・ん?もう終わったか?これからなんだが、早速、属性と魔力を一人一人調べるぞ。ちなみに魔力の平均値はお前らぐらいの年齢なら3万ってところだな。低くても、これから増えるから気にすんな。じゃ、自己紹介の時の順番で隣の部屋に来い」 先生、本当に眠ってたんですか・・・。最前列の生徒に呼ばれてやっと起きた先生は至って平然とした様子で次の指示を出した。 にしても、何で別室でわざわざするんだろ?測定終わったら聞いてみるか。 なんてことを考えていたのだが、このあと、俺はこんなことを考えていたなんて忘れてしまうような事態に陥ることとなる。
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