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「関係ないだろ。君は真面目にスケートしてりゃいいじゃないか」
売り言葉に買い言葉で。
すかさず、僕が言い返す。
「桜井先生に悪いとは思わないのか?」
その言葉。
グサッと、僕の心を突き刺したけど。
「思わないね」
認めるのがしゃくだったから。
わざと、僕は言い放った。
「もし、僕の親がコーチだったら。今よりもっと練習していただろう。それが、後継者としての役目だ。君は間違っている」
ユーリの言い分。
決して、間違っちゃいなかったけど。
だからこそ、よけいに反発心が働いて。
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