Action 4

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「気にしなきゃいい。ユーリが悪いんだよ。勝手に、あたしたちの話に割りこんできたんだから。それこそ、関係なかったのに」 エレナの意見は、いつも単純明快だ。 白か黒のどちらかで。中間はない。 「それより、今度の土曜日。練習が終わったら家においでよ。一緒に試験勉強しよう。なかなかひとりじゃはかどらなくて」 気を取り直したように。 大地が僕を誘ってきて。 「エレナも一緒に。良かったら遊びに来て」 となりで、熱心に。 花音ちゃんもうなずいた。 「いいよ。行く」 今度はすぐにOKできた。 ライブハウスはダメでも。 大地の家なら、反対はされないから。 「うれしい」 はしゃいだように、花音ちゃんは笑って。 そこから、話題も変わり。 誰と誰がつきあってるとか。 スケートクラブ内の、うわさ話へと移っていき… あいづちを打ちながら。 僕はさっきの話を忘れようとしていた。 さびしげなユーリの眼差しを頭の中から追い出そうとしてた。 だけど、どうしても。 できなくて。
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