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ユーリと僕。
同じコーチの下で練習してる仲間同士にもかかわらず。
冗談も言い合わなければ。
一緒に練習をしたこともない。
何だったら。
あいさつさえも、ケンカごしで。
もちろん、休日に遊ぶなんてありえない。
そんなの、とんでもないことだった。
いつでも僕たちの間には、大きな隔たりがある。
たとえてみるなら。
それはまるで。
年がら年中、東と西で民族紛争ばかり起こしている、某共和国同様。
じゃなきゃ地球と他の星くらい、幾千億光年にも等しい距離間で。
そんな、僕らの関係性。
ちょっとやそっとのきっかけじゃ、なかなか修復されそうにはなかった。
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