Action 5

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大会当日。控え室にて。 「王子かわいい!」 白いブラウスに黒のボウタイ。 フリルつきショートパンツに、白黒ボーダーのタイツを合わせ。 頭にはシルバーのミニクラウン。 そんな、定番王子スタイルの僕のまわり。 女の子たちが集まってきてて。 「王子、がんばってね!!」 花音ちゃんの応援に。 「ありがとう」 内心、緊張しているのを隠しつつ。 笑顔で僕がうなずくと。 「かっこいいじゃん。さすが王子」 背後から、かけられた声。 振り返らなくても。 相手はユーリに決まってて。 「…ありがと」 いつにないほめ言葉に。 警戒しながら、彼の顔を見つめると。 「俺と賭け、やってみない?」 挑戦的な笑顔で。 ユーリが言った。
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