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4月4日 p.m.8:39 春休み中
'levelup'と書かれたPC画面を見てる今現在。
ドッドッドッと2階の廊下を走る音がした。その瞬間バタンッ!!と俺の自室の部屋の扉が勢いよく開いた。
「きょっうやぁ~♪」
姉の壱村神弥(イチムラ カグヤ)だ。
姉貴は今月から高2にして現生徒会長、テストはいつも1位の常連様らしい。成績優秀、スポーツ万能の秀才でその上美人との評判。誰もがそんな姉が欲しいと思うが………
ビックリするほどブラコンだ。超絶ブラコンだ。俺と2人っきりになると、ベタベタくっついてくるけど人がいると何故かくっついて来ない。
まぁ別にいいが。
「恭弥~今日こそは一緒にお風呂入ろっ「黙れっ」「あべしっ!!」
俺は姉貴に顔面パンチを食らわせた。
「ヒドイッ!!実の姉に顔面パンチをかますとは…」
「毎晩毎晩ココにくんな!!そして後ろから抱きつくな!!頬をスリスリすんなぁ!!」
「だって…恭弥と一緒にお風呂入りたいんだもん…」
ションボリしてる顔がうぜぇ…心底うぜぇ…
「あっそっ。んじゃさっさとこっから出てけ。」
「いいの?お姉ちゃん、ココから出てって?ココから出てったら恭弥一人だよ?いいの?」
なんか寂しそうに俺を見てる。
「いいんだよ!!ほらっ、さっさと出ろ。」
俺は姉貴を扉まで押した。
やっとゲームに集中できっ――――
「じゃー荷造りしないと…これからどこで寝よう…」
は?
「恭弥も荷造り手伝って……後、せめて玄関まで見送って……恭弥はもうなんでも出来るようになったんだね……お婆ちゃん、嬉しいよ……」
…………………………………………………………………………………………は?
「待て待て待て待て待てぇぇぇぇぇぇぇーーーー!!なんで急にお婆ちゃん化?まだ若ぇーだろ!!っじゃなくて荷造りって?玄関まで見送って?まさか姉貴、家出てくつもり!?」
「だって恭弥言ってたじゃん…」
なに勘違いしてんだアホ姉貴ぃー!
そしてちょっとうる目なのがムカツクッ!!
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