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side:拓也 拓「あ…あれなんだっけ?」 アルタイル、ベガ…あとは… 夏の夜空を見上げると、大きな天の川。 そこに大きな三角形が見える。 "アルタイルとベガ"は"彦星と織姫" って、昔、授業で習ったな… じゃあ、もう一個の星は… 実は、彦星が好きな女の子で、三角関係に!!! なんて、バカみたいなことを想像しながら、暗がりの夜道を自転車を押して歩いた。 結局、残りの一個の名前が何か思い出せずに、俺は家にたどり着いた。 部屋がさっきまでと同じような暗闇のはずなのに、さっきより一層暗く感じるのは、やっぱり星のせいなのかな。 電気を点けるのも面倒で、そのまま俺はベットに横になった。
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