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教室に入ると、やっぱりいつもと違って閑散としていた。
それもそのはず。
だって、世間は夏休みだ。
俺は夏期補習を受けるために学校に来た。
別に、成績が悪いとかじゃなくて。
受験に向けたものに参加するだけ。
補習だからか、いつもの教室とは違う、クーラーの効いた広めの部屋。
人数もそう多くないから、どうしても閑散としてしまう。
外からは部活に励む後輩たちの声が聞こえる。
拓「ふぅ…ちゃんと勉強しよ。」
?「拓也!おはよう。」
拓「ん…玲菜。おはよう。」
振り向くと、そこには見慣れた姿があった。
松田玲菜。
俺の幼馴染だ。
玲菜は俺の隣に腰掛けた。
玲「今日も暑いね。クーラー効いてるからまだいいけど。」
拓「そうだな。学校来るの嫌になるよ。」
玲「あはは。そうだね。」
なんて笑う玲菜の顔がまぶしくて、ふと目をそらした。
しばらくすると、先生が来て、授業が始まった。
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