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side:玲菜
先生「えー、ここで相加相乗平均の関係より…」
玲(あっ!これこの前やったとこだ。)
前にやったことのあるのに似た問題を、私は得意気に解き終えた。
できてるのかなーって気になって隣を見ると、案の定ペンをくるくる回しながら悩んでいる様子の拓也。
ノートを横にずらして、ペンで問題を指した。
拓「ありがと、助かる。」
怒られないよう、コソッと拓也は言ってノートを見だした。
先生「…よし。キリもいいから、今日はここまで。ちゃんと復習してこいよー。」
先生がそう言って教室から出て行くと、生徒たちもそれに続いて教室から出て行った。
拓「…うっし、解けた!ありがと、玲菜!」
玲「いえいえ。じゃー、私たちも行こっか。」
拓「そだな。今日はどこでやる?」
玲「うーん…ファミレスとかでいいんじゃない?」
拓「オッケー。」
最近、私と拓也は補習が終わったら、一緒に勉強をしている。
お互い一人じゃ勉強が長続きしないたちだから。
拓「いやー、ほんと助かるわ、玲菜先生(笑)」
玲「そんなこと言ってないで、ちゃんと勉強しなよ。そんなんじゃ大学受かんないよ。」
拓「だいじょぶだって!いざとなったらやる男ですから!」
玲「ヤダよ…拓也と離れるの。」
拓「ん?なんか言った?」
玲「ううん!なんでもない。」
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