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side:珠理
「珠理ー!帰んないの?」
珠「ごめん!今日ちょっと残るから、先帰ってて?」
「分かった、バイバイ!」
珠「うん。バイバイ…」
そう言って、部活仲間は私を残して帰ってった。
私は松永珠理。
高校2年生で、バスケットボール部に入っている。
いつもなら、練習が終わったらみんなと帰るんだけど、今日はあることをするために残ることに決めていた。
珠「今日こそ言わなきゃ…。拓也先輩に"好き"って…。」
自転車置き場に向かえば、いつもの場所に拓也先輩の自転車が置いてあった。
夏休みなのに、夏期補習に参加してるらしい。
私はとりあえず、自転車のそばで待つことにした。
空には太陽がギラギラと輝いていて、立っているだけで汗が流れる。
珠「早く来ないかなー…。」
さすがに暑い。
1回飲み物でも…
いや、でも、買いに行ってる間に拓也先輩帰っちゃったらどーしよう!
うぅ………もうちょっとだけガマンしよう。
そう思った時だった。
拓「ははっ(笑)そうだよなー。」
声がする方を見ると、拓也先輩がいた。
隣には松田先輩がいる。
傍から見たら、お似合いのカップルみたいだけど、付き合ってはないらしい。
拓「チャリ取ってくるから待ってて。」
玲「うん、分かった。」
そう言って、拓也先輩はこっちへ歩いてきた。
少しずつ近づく距離。
それと同時に、私の胸はドキドキしてくる。
拓「…ん?珠理か?」
珠「は、はひっ!」
拓「はひっ!って(笑)どうしたんだよ、こんなとこで。」
珠「あ、あのっ…拓也先輩…」
拓「ん?」
珠「あの…私、拓也先輩のこと…」
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