デネブ

3/8
前へ
/34ページ
次へ
珠「私…拓也先輩が好きです。」 拓「…はっ?」 拓也先輩は驚いた表情をした。 そりゃそうだよね… 珠「拓也先輩が好き…です。受験で大変だって言うのも分かってるんです!分かってるんですけど…今のうちに言っておかないと後悔しそうで…。」 拓「えーと…珠理?」 珠「…はい。」 拓「あのさ…」 ーーーーー 1年前。 ダム、ダム、ダム…シュッ! 放ったボールは、放物線を描き、ゴールへ一直線に向かった。 ガン! けど、リングにあたり、ネットを揺らすことは無かった。 珠「はぁ…」 高校生になり、バスケ部に入った私。 ずっとやってきたかいもあって、中学の時は全国大会に出るほどの強豪校でスタメンをはっていた。 もちろん、高校でもそのつもりだった。 けど、現実は甘くなかった。 入ってさっそく、"エース"なんて呼ばれ、迎えた高校初めての大会。 順調に勝ち進み、迎えた、強豪校との試合。 私は相手の執拗なマークにあい、いつものプレーを全くさせてもらえずにいた。 そんな中、強引にドリブルでマークを振り払ってシュートを打とうとした時、相手選手が私にぶつかってきて、そのまま私は倒れてしまった。 そして、それが原因で足を痛めてしまった。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加