36人が本棚に入れています
本棚に追加
珠「私…拓也先輩が好きです。」
拓「…はっ?」
拓也先輩は驚いた表情をした。
そりゃそうだよね…
珠「拓也先輩が好き…です。受験で大変だって言うのも分かってるんです!分かってるんですけど…今のうちに言っておかないと後悔しそうで…。」
拓「えーと…珠理?」
珠「…はい。」
拓「あのさ…」
ーーーーー
1年前。
ダム、ダム、ダム…シュッ!
放ったボールは、放物線を描き、ゴールへ一直線に向かった。
ガン!
けど、リングにあたり、ネットを揺らすことは無かった。
珠「はぁ…」
高校生になり、バスケ部に入った私。
ずっとやってきたかいもあって、中学の時は全国大会に出るほどの強豪校でスタメンをはっていた。
もちろん、高校でもそのつもりだった。
けど、現実は甘くなかった。
入ってさっそく、"エース"なんて呼ばれ、迎えた高校初めての大会。
順調に勝ち進み、迎えた、強豪校との試合。
私は相手の執拗なマークにあい、いつものプレーを全くさせてもらえずにいた。
そんな中、強引にドリブルでマークを振り払ってシュートを打とうとした時、相手選手が私にぶつかってきて、そのまま私は倒れてしまった。
そして、それが原因で足を痛めてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!