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「そういうのは、先に言ってよ~。 んじゃあ、今からあなた達に魔力を少し流すわね~。 」
そう言って、シェイルさんはまず、零の肩を掴み魔力を流し始めた。
「流れているのが分かるかしら~ ?」
「何だか温かいものを感じます。 」
零がそう言うと、シェイルさんは魔力を流すのをやめた。
「じゃあ、今度はその温かさを自分の中から探すの~。 見つけたら風船に針を刺すような感覚でそれを割るの~。 やってみて~。 」
「分かりました。 」
そう言うと、零は目を閉じて集中し始めた。
その間に俺と翔喜も魔力を流してもらった。
なるほど、これが魔力か......後は、自分の中から見つけて.....お、あったあった。
俺はすぐに見つけられた。
それを割ると中から魔力が溢れ出してきた。
「おぉ!! これが魔力───ッ!! 」
俺が、自分の魔力に驚いていると
その横で零と翔喜の身体から凄まじい量の魔力が溢れていた。
測定室の壁には、2人の魔力の余波で所々ヒビがはいる。
「お、お、落ち着くの~!! 魔力をじ、自分の中で巡らすの~!! 」
シェイルさんは慌てた様子でそう言った。てか、あんたが慌ててどうする。
「わか...り....ました。 」
「お、おう...。 」
2人はシェイルさんの指示にしたがった。すると、溢れていた魔力がどんどんおさまっていった。
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