第1章

15/23
前へ
/546ページ
次へ
「そういうのは、先に言ってよ~。 んじゃあ、今からあなた達に魔力を少し流すわね~。 」 そう言って、シェイルさんはまず、零の肩を掴み魔力を流し始めた。 「流れているのが分かるかしら~ ?」 「何だか温かいものを感じます。 」 零がそう言うと、シェイルさんは魔力を流すのをやめた。 「じゃあ、今度はその温かさを自分の中から探すの~。 見つけたら風船に針を刺すような感覚でそれを割るの~。 やってみて~。 」 「分かりました。 」 そう言うと、零は目を閉じて集中し始めた。 その間に俺と翔喜も魔力を流してもらった。 なるほど、これが魔力か......後は、自分の中から見つけて.....お、あったあった。 俺はすぐに見つけられた。 それを割ると中から魔力が溢れ出してきた。 「おぉ!! これが魔力───ッ!! 」 俺が、自分の魔力に驚いていると その横で零と翔喜の身体から凄まじい量の魔力が溢れていた。 測定室の壁には、2人の魔力の余波で所々ヒビがはいる。 「お、お、落ち着くの~!! 魔力をじ、自分の中で巡らすの~!! 」 シェイルさんは慌てた様子でそう言った。てか、あんたが慌ててどうする。 「わか...り....ました。 」 「お、おう...。 」 2人はシェイルさんの指示にしたがった。すると、溢れていた魔力がどんどんおさまっていった。
/546ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2244人が本棚に入れています
本棚に追加