第8章

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「あぁ、これなのね。確かに受注したなの~。ちゃんと依頼達成の証拠品はもってきてなの~。」 「了解した。場所は何処だ。」 「えっと、ニゲル草原なの~。距離はここから東に10kmなの~。」 あそこか。確か一度行ったことがあったな。 「おい、ミンとアルド。ニゲル草原まで転移するぞ。【転移】。」 「あっ、待っておくれ。我をかの場所へ導け【転移】。」 「........zzz。」 「行かないのかなの~?」 暫くシェイルがアルドを揺すっているとアルドは目を覚ました。 「...............みんなは?」 「ニゲル草原なの~。」 「【転移】。」 ───ニゲル草原──── 「着いた。」 「全く遅いぞ、アルド。もうちょっと遅ければあたいとハルキのいちゃラブが展開されていたのに.....。」 「善処する。」 「ミン、変なことを吹き込むな。アルドも善処しなくていい。」 一応Sランクのクエストなんだがな。緊張感がなさすぎる。 「ミン。ブラックウルフの位置、分かるか?」 「まっかせなさい!!【探知】..............みつけたぜぃ。ここから東に約1kmのところ。」 「そうか。じゃあまず二人の実力をみたい。」 「ふっ、我の力に恐れおののくぞ。」 「分かった。」 「じゃあ、身体強化して向かうぞ。もし危険になったら俺とかわれ。」 さて、ブラックウルフについてだが。 こいつらは名前の通り黒い毛並みが特徴的で体長2mのでかい狼だ。単体ではCランクでたいてい群れをなすので討伐依頼はBかAランクになる。 だが、今回は異常。群れが複数で行動している。群れの数は約20、100匹ほどのブラックウルフは圧巻だ。
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