第8章

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「ミン、アルド。南東1kmからとてつもない魔力をもったやつが来てる。ランクでいうとおそらくZランク級の奴だ。およそ30秒でここにくる。」 「うっそ!?それってガチ目でヤヴァイじゃないですかぁぁぁぁぁぁッ!!」 「うるさい、耳元でわめくな。俺がやってくるからここにいろよ。【無色の重圧】。」 俺はミンとアルドを空気属性の究極級防御魔法で覆う。魔力も高密度で流したから神級ぐらいなら余裕で防げる。 「じゃあ、ちょっと運動しますか。」 「グゥワァァァァァァァァァァァ!!」 現れたのは巨大な龍。白い鱗に覆われた身体と真紅の目が特徴的だ。長い身体をくねらせて空を飛ぶ姿はどこか神々しい。 「マジか。巨龍ベスゴラの亜種じゃないか。」 これは激レアだな。確か人間が最後に目撃したのが600年くらい前だったはずだ。 「相手にとって不足なし!!ちゃっちゃとやりますか。」 俺は奪妃を抜き魔衣【冷気夜影】を纏ってベスゴラへ向かって行った。 俺は両脚に空気属性の魔力を纏い空気を蹴って行く。 「とりあえず小手調べだ。奪天流弐之型【蜂王穿孔】。」 俺の突きがベスゴラに当たる。 ガゴンという訳のわからない音が辺りに響く。ベスゴラの鱗は少し削れている。堅牢な鱗には並大抵の攻撃は通らないようだ。 「マジかよ。奪天流で一番の貫通力だぞ!?」
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