第8章

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俺はベスゴラのブレスを避けて言う。 「ならこれはどうだ?【コキュートス・ジャベリン】。」 今度はいつしかの黒ローブに放った氷の槍を撃つ。しかしこれも少し肩を凍らせる程度だった。 「ガァァァァァァァァァァァッ!!」 衝撃を受けたベスゴラは激昂し、太い尻尾で俺を叩き潰そうとする。しかし、魔衣のスピードであっさりとかわす。 にしても硬いな。今までで一番硬いかもな。 まぁいいや。空属性でけりつけるか。 「グッ!?ギャォォォォォォォォォォッ!!」 俺の魔力の質が変わったのを感じてベスゴラが突っ込んでくるがもう遅い。 「中々楽しかったよ。【天雹槍】。」 天から巨大な槍が降ってくる。それはベスゴラを貫き氷付にした。これは空属性の神級【天雹槍】で、俺の魔法で一番の貫通性がある。 「よし、終わったぞ。」 俺がそう言いミンのもとへ戻ろうとすると。 「ハルキ!?危ないッ!!」 ゴッ 「うっ.......なんだ!?」 俺は何故か復活していたベスゴラの尻尾に吹き飛ばされた。 「いてて.......ったくなんでだ?」 『ハルキ、早く腕治しなさいよ。』 奪妃に言われて腕をみると見事にぐしゃぐしゃだった。多分無意識で防御したんだろうな、俺。
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