第8章

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「うわっ!!すんなり斬れたな。」 『そうね。なんかいい気分だわ。』 良く斬れる時ってそういう気分なんだな。 これならさっさと終わりそうだ。 早く帰って子供達とのふれあいの時間を増やさなければ。 「よし、あれいくぞ。」 俺は一度奪妃を納め構える。ベスゴラは俺が向かって来なかったのを機に渾身のブレスを放とうとする。 「悪いが、お前を存在させておくのはこの世界にとって脅威だ。だから殺す。奪天流零之型【獄蝶閃嵐】。」 俺はそうつぶやく。俺の身体はぶれ、次の瞬間にはベスゴラの目の前でで奪妃を抜いている俺がいた。 ベスゴラは何が起きたのか分からなかったのかそのままブレスを溜めるようとするが、 「死んだのに気付かない、か。まぁ、これはそういう技だしな。」 俺は絶王眼に封印魔法を施し、刀を納めミンの元へ向かう。 ベスゴラは俺に迫ろうと一歩踏み出す。しかしその僅かな衝撃でベスゴラの身体に無数の線が入りバラバラになった。溜まっていた高密度の魔力もそれで不安定になり大爆発を起こした。 煙が晴れるとベスゴラは跡形もなく消えていた。
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