第8章

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すると、カロンは糸のきれた操り人形のように倒れる。 俺はカロンを受け止めそのままベットへと運んだ。 翌日 「昨日はすみませんでしたっ!!」 俺たちに深々と頭を下げるカロン。 「気にするな。珍しい物がみられたと思うと得した気分だ。」 「はわわぁ.......恥ずかしいです。」 どうやらカロンは酔っている時の記憶があるらしい。俺の能力を使えば記憶も消せるが、それはつまらないので黙っている。 「ところで主、今日はどういう予定にするのか?」 「今日か。確か学校は休みだったな。」 そう、こっちの世界も時間の流れは何故か前の世界と一緒だ。 で、学校も週二日の休みがあるってわけだ。 「そうだな。じゃあ、バルムント狩りにいくか。」 「あんた達........まさか.....」 何故かルミナは顔を青くし始めた。 「ルミナ、君の考えは正しいよ。 じゃあ行きますか。【集団転移】。」 ───死を誘う谷──── ここはフィールリア内で一般人が行ってはいけない場所ランキング10年連続一位の死を誘う谷だ。 ここの空気中に含まれる魔力の量が平均の数十倍程あるので、知らずに来た人は身体を徐々に蝕まれ、最終的に死に至るのでそういう名が付けられた。 「さて、バルムント狩りに行きますよ。」 そこに俺たちはいる。勿論、ルミナとカロンにはしっかり結界をはってある。 俺たち?んなもん邪魔なだけだ。
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