第8章

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採れたのは綺麗な石だ。 澄んだ青色で、金色の点々みたいなのがついてるやつだ。 「なぁ、これなんだかわかるか?」 「それは!!.........。」 なんかルミナが衝撃で固まってる。 これってそんなにすごいものなのか? よし、検索だ。 ~~~~~検索完了~~~~~ 想石 魔石の一種。想いを魔力と共に込めることができ、御守りなどに最適である。 見つけることは非常に困難で、最後に見つかったのは150年前だと言われている。 ~~~~~~~~~~~~~ 「まさか、一発目がこれとは......。」 予想外の結果だ。 俺の予定ではもうちょっと苦戦したかったが........まぁ、いいか。 「よし、この調子でじゃんじゃん採るぞ。」 そのあとも希少な石がたくさん採れた。ルミナは一つ見つけるたびに叫んだり、卒倒したり大変だった。 カロンは余り石の価値を知らないからかそんなに驚いてはいなかった。 「ハルキ君.......ちょっと疲れたよ。」 「騒ぎすぎなんだよ、あんたは。俺の部屋に送ろうか?」 「だめだ!!カロン様をさしおいてこの俺が休むわけにはいかん!!」 「ハルキさん、私も少々疲れましたわ。」 どうやらカロンも疲れたらしい。 「そうか。じゃあ、少しここで待っていろ。先を見てくる。」 俺はカロン達に神級の結界をはってから先に進んだ。 「ふぅ............長いなぁ。」 あれから10分、ずっと洞窟内を進んでいる。 分かれ道も行き止まりもなく、ただひたすら進んでいた。 「これは無駄足だったのかもしれないな..........ん?」 孤独で心が折れそうになった時、道の先が明るいのが見えた。
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