第8章

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俺は久々の明るさに少し期待し、そちらへと向かっていった。 近づくにつれて何人かの話し声が聞こえてきた。 俺はばれないようにそっと近づき話をきくことした。 「カイナさん、これからどうするのですか?」 「そうですね。《ブラックハウンド》も瞬殺されたようですしね。」 ブラックハウンド...........何処かで聞いたような..........あっ、あの哀れな奴らか。 「ですが、本当にフィールリア王国とデカント帝国とコーベル皇国を衝突させることが出来るのですか?」 なんだと!?......こいつらが黒幕か。 ということはカロンを襲ったのもこいつらかもしれないな。 「大丈夫ですよ。もし、衝突が上手くいかなくてもゾリスの軍団がいますよ。 皆さんも知ってるでしょう、あの力を。」 ゾリス.......なんなんだ? とりあえず危険だということしか分からないな。 「まぁ、この話はおしまいにしてお客さんをお招きしましょうか。【ヴェノムショット】。」 「ッ!!」 俺は咄嗟に後ろに飛ぶ。 すると、俺のいた部分が毒によって溶解し始めた。 「おっと......誰かと思えばハルキ・ウラワ君ではないですか。」 「全く、俺も有名人になったなぁ。」 陽姫は冗談を言いながらも内心焦っていた。 一応ばれないように気配は絶ったはずだった。それなのに見破られた。それが陽姫にかすかに恐怖を与えていた。
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