第8章

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「あんた俺に刺客送った張本人か? だったら聞きたいことがあるんだが。」 俺は殺気をあてて言う。しかし、男はニコニコしたままでどうにも気味が悪い。 「お教えしても良いですよ。 私を倒せるのなら。」 「後悔するなよッ!!」 俺は一瞬で魔衣を纏い一直線に向かっていく。対する男、カイナはそれに迎えうつため魔衣を纏う。 ガキンッという音が洞窟内に響き渡った。カイナのナイフと俺の奪妃がぶつかった音だ。 「お前、やるじゃねぇか。」 「ありがとうございます。 ですが、まだまだいきますよ。【ポイズンファング】。」 カイナは至近距離で俺に獣の頭の形をした毒を放ってくる。全く危険極まりない。 「効くかよ。【絶線】。」 対する俺は絶属性を使いカイナの魔法の魔力の繋がりを絶つ。 「.........何ですか、今のは?」 「あいにく企業秘密でしてね。【エア・バレット】。」 ダダダダダダダダダダダダダダダッ 仕返しにと言わんばかりに俺は空気を圧縮した弾丸をばら撒く。カイナは魔衣を駆使して躱したり、魔法で相殺したりして何とか防ぐ。 「くっ、【座標転換】。」 するとあら不思議!?俺とカイナの位置が入れ替わる。 俺は自分の放った空気の弾丸の集中砲火をくらう。 「ふはははは、これでとどめだ。 全てを腐らせ死をもたらせ。それは偉大な毒の王。苦しめ、喚け、恐怖しろ!!【毒の王・恨禍】。」 カイナの目の前で巨大な毒の塊らしきものが現れた。それはどんどんと形をつくり、やがて巨大な蛇になった。 「いけ、毒の王!!ハルキ・ウラワを消せ。」 巨大な蛇は脇目も振らず突っ込んでいく。 「毒属性の究極級か。確かに凄いが.........逆に言えばただ凄いというだけだな。」 「黙れぇぇぇぇぇぇぇっ!!」 もはやカイナは紳士では無かった........いや、元々そうしなかったのかもしれない。
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