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「とにかく、あんたの全力かもしれないが、早急に終わらせる。
いくぞ、奪妃。」
『えっ?ちょっと、お肌が荒れるじゃない。』
俺は聞こえなかった振りをしてそのまま毒の蛇に向かっていく。
『やだっ、やめてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』
毒の蛇は大口を開けて俺たちを飲み込もうとする。俺も捌之型の構えで向かっていく。
「斬る、と見せかけての【シャドウダイブ】。」
「なっ!?」
俺は斬る振りから毒の蛇の影に潜り、一気にカイナの元へいく。
「そしてこれで閉幕。奪天流漆之型【蜘蛛斬波】。」
俺は躊躇いなくカイナを刻んだ。
毒の蛇もカイナを追うかのように霧散していった。
「ふぅ、終わったn「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」なッ、この声はカロン!?」
くそ、確かにカロン達には神級の結界を張ったはずだ。なのにどうして.......ええぃ!!迷っていても仕方ない。
俺は全力で来た道を戻る。
「カロン!?」
来た時には少し遅かったようだ。目の前にはルミナに斬られるカロンの姿が。
「カロォォォォォォォォォォン!!」
俺は一瞬で近づきルミナに全力で蹴りをいれカロンから引き離す。
「カロン、今すぐ治してやるから。」
「ハ.......ハルキ.....さん?」
とりあえず、神級の回復魔法と奪妃の能力でカロンを完全回復させる。
「やめろよなぁ。せっかく一太刀いれたってのに。」
「てめぇ、カロンの護衛じゃねぇのか!?」
俺は殺気をルミナにだけぶつける。
「ふっ..........ふははははははは!!この俺がこんなやつの護衛だって?ふざけるのも大概にしてくれよな。
俺はこの世界を、いや、全次元の世界を変えてくれる偉大なる主の使いさ。」
「何だ........それは?」
こいつは何を言っているんだ?次元に干渉出来るのは上位神程度の力がいるはずだ。
現に零にはまだ出来ない...........まぁ、徹底的にやれば出来るが。
「あんまり冗談ばっかり言わないでくれるか。俺はちょっとイラついているんだ。」
俺は全身から魔力を放出する。
夥しい量が溢れ、洞窟が揺れる。
「まぁ、落ち着きなって。俺は戦う気は今はねぇし、もうすぐ否が応でも戦わなきゃならんのよ。」
「そうか........だが、拘束はさせてもらう。」
俺はそう言い切るまでに拘束魔法を発動。完全に捕らえた.......はずだった。
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