第9章

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陽姫が厄介ごとに巻き込まれる数時間前。 「よっしゃ、今日もやるぜ!!」 「元気じゃのう、バンは。」 陽姫の学園メンバーはギルド《不敗の剣》の地下にある訓練場にいた。 「ジェル、あなたがおかしいんじゃないわ。あの馬鹿がおかしいのよ。」 「シリアひどい。」 何故、わざわざ学園が休みの日に訓練場などいるのか? それは、彼らが2学期に開かれる魔道武道会本戦に出場するからである。 「よしっ、時間設定完了!! 零、終わったか? 」 「うん、空間拡張完了!!いつでも始められるよ。」 そう言って各自は修行に入った。 「そう言えば陽姫は? 」 「あぁ。確か、皇女の護衛だったはずだぞ。」 開けた所で零と翔喜は激しい攻防を繰り広げながら話していた。 「はぁ、陽姫に会いたいよ。代表も降りちゃったし、会える機会も減るのに。」 そう、陽姫は魔道武道会本戦に出場するのを辞退し、カルナに代わりを任せていた。 「仕方ねぇよ。陽姫も忙しいんだよ。神にはなるわ、皇女守るわ、本当忙しい奴だ。」 「そうだね........【聖母の惨劇】。」 すると、神々しい姿の聖母が複数現れ、翔喜に襲いかかる。 「ちょっ!?神級かよ。【タイムスキップ】。」 聖母の猛攻が直前まで迫った時、翔喜の姿が消え、次の瞬間には零の背後にいた。 「ッ!?.......それせこいッ!!」 背後からの蹴りを何とかかわして零は距離をとった。
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