第9章

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「本当それずるいよね。」 「うるせぇ。お前の魔衣に言われたくはないわ。」 ドドォォォォォォォォォン 「なんや!?」 零達が再び訓練に戻ろうとした時、訓練場が衝撃に襲われる。 「翔喜、向こうの方で知らない魔力を感知したよ。」 「よしっ、行くぞ!!」 2人は駆け出して行った。 「なんだよ........これは。」 そこには幾つものクレーター。そして、何かに対峙しているクラスメイト達がいた。 「こいつはなんなんや? 」 「ショウキ達か。......実は、突然天井を突き破ってきたんだよ。」 フォイマが言う。零達は、その天井を突き破ってきた奴をみた。 そいつは人間からはあまりにもかけ離れていた。手には鋭い爪、鳥のような足、そして蘭々とした赤い目をしていた。 「キシシシシッ。お前ら、あのウラワの仲間だな?」 そいつは喋った。それは奇妙で不気味だった。 「そうだが............お前は誰だ!?」 フォイマが臆することなく質問する。流石、あのモンスターを予選で倒した男である。 「キシシシシッ。俺はルーダ様の使い、イクシオンだ。ルーダ様の命により、貴様らを始末しにきた。」 「そうか。なら話は早い。 全員戦闘体制だ!!」 その掛け声と共に全員魔武器を出す。 「キシシシシッ。そんなの無駄無駄。じっくり嬲り殺してやるぜ。」
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