2242人が本棚に入れています
本棚に追加
/546ページ
「本当それずるいよね。」
「うるせぇ。お前の魔衣に言われたくはないわ。」
ドドォォォォォォォォォン
「なんや!?」
零達が再び訓練に戻ろうとした時、訓練場が衝撃に襲われる。
「翔喜、向こうの方で知らない魔力を感知したよ。」
「よしっ、行くぞ!!」
2人は駆け出して行った。
「なんだよ........これは。」
そこには幾つものクレーター。そして、何かに対峙しているクラスメイト達がいた。
「こいつはなんなんや? 」
「ショウキ達か。......実は、突然天井を突き破ってきたんだよ。」
フォイマが言う。零達は、その天井を突き破ってきた奴をみた。
そいつは人間からはあまりにもかけ離れていた。手には鋭い爪、鳥のような足、そして蘭々とした赤い目をしていた。
「キシシシシッ。お前ら、あのウラワの仲間だな?」
そいつは喋った。それは奇妙で不気味だった。
「そうだが............お前は誰だ!?」
フォイマが臆することなく質問する。流石、あのモンスターを予選で倒した男である。
「キシシシシッ。俺はルーダ様の使い、イクシオンだ。ルーダ様の命により、貴様らを始末しにきた。」
「そうか。なら話は早い。
全員戦闘体制だ!!」
その掛け声と共に全員魔武器を出す。
「キシシシシッ。そんなの無駄無駄。じっくり嬲り殺してやるぜ。」
最初のコメントを投稿しよう!