第9章

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真っ先に突っ込んでいったのはフォイマ。さらにミリーナだ。 まず、フォイマがダークレーザーを無詠唱で10発放つ。イクシオンはかわそうとするが、 「あれ? 動けないぜ。」 そう。実はフォイマが動くより先に、零が空間固定、翔喜がイクシオンにかかる重力を100倍にしていた。 そして、フォイマのダークレーザーが全弾命中した。 「追撃.........奪天流弐之型・改【蜂王穿孔・轟】。」 後に続いてミリーナが奪天流を使う。前よりもパワーアップした弐之型でイクシオンを穿つ。 ズギャギャギャン、という轟音と共に訓練場が揺れる。 イクシオンの姿は煙で見えないが、さらに続いて魔法が放たれる。 「私達もいくわよ。 降り注げ光、打ち抜け敵。裁きの雨よ、敵を葬れ!!【光越の雨】。」 「偉大なる神よ。雷鳴轟く一撃をかの敵に与えよ!!【電母の霆撃】。」 「その光は生命の源。その恩恵は計り知れず。 絶大なる炎にその身を焼かれ、その存在を無きものにせよ!!【フレア・イクスプロージョン】。」 立て続けにシリア、カルナ、そしてリリアが究極級を放つ。 全てがイクシオンのいた所に命中。大爆発が起きる。 零達は爆風をなんとか凌ぎイクシオンの生死を確認する。 「どうなったんや? 」 「分からないよ.........でも、致命傷ぐらいは負ってて欲しいな。」 零はそう願うが、 「いやぁ、中々凄いの撃つじゃねえか。身体が欠けちまったよ。」 そこには右半身を吹き飛ばされながらもニタニタ笑うイクシオンがいた。 「キシシシシッ、驚いているなぁ。 まぁ、それもそうか。」 「何なんだ.........一体? 」 イクシオンはボコッボコッ、と身体を膨らませやがて元に戻った。 「なッ!?」 「キシシシシッ、残念だったなぁ。 俺は完全流動体。形を持たないものだぜ。貴様らはどうあがいても俺は殺せない。」
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