第9章

6/28

2242人が本棚に入れています
本棚に追加
/546ページ
突如蔓の動きがピタッと止まった。そして、 「ぶっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! キシシシッ、死ぬかと思ったぜ。」 蔓を吹き飛ばして現れたのはいたって元気なイクシオンの姿であった。 「いや~、お嬢ちゃん考えたねぇ.......しかし甘いよ。」 イクシオンは再びフッと消える。ミリーナはすぐさま刀で攻撃をいなしていく。 しかし、イクシオンの攻撃はますます速くなり次第にミリーナに傷が増えていく。 「くっ、ケルちゃん。」 「はい......ッ!?」 ミリーナは自身の使い魔、ケルノヌスを呼びだす。ケルノヌスは急に呼ばれて驚いたが、それでもしっかりとイクシオンの攻撃を弾いた。 「はぁはぁ........ありがと。」 「構いませんよ.......それよりも。」 ケルノヌスは目線の先にいるイクシオンを見つめる。イクシオン本人は相変わらずの気味の悪い笑顔で2人を見つめ返す。 「ミリーナ、あの者は一体? 」 「.......敵。」 「シンプルな答えですね........では行きますか。」 ミリーナとケルノヌスは一気に飛び出す。 「いいねぇ.......さぁ!!もっときやがれよ。」 イクシオンも2人に向って突っ込んできた。 「はぁっ!!」 ミリーナは高速で突きを放つ。それはイクシオンに軽く避けられ、イクシオンはお返しに鋭い爪で切り裂く。 しかし、その攻撃はケルノヌスに防がれ更に、ミリーナがイクシオンの背後に回って背中を斬りつける。
/546ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2242人が本棚に入れています
本棚に追加