第9章

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「あんた誰よ? 」 聞いたのはカルナだった。 しかし、アスタは何も答えずにカルナに手のひらを向けてそして 「うるさい。 【アオス・シュテルベン】。 」 アスタの手のひらから無数の黒い光線が飛び出し、カルナを貫こうとする。 「何よ一体!! 雷別れ、数多の矢となり敵を討つ。【雷迅万矢】。 」 カルナも負け時と究極級の魔法で撃ち落そうとする。 しかし、一瞬の拮抗ののちカルナの魔法は破られアスタの魔法がカルナに牙を向いた。 (やられるッ!?) 翔喜達も防御魔法を発動するが、何一つアスタの魔法を止められなかった。 カルナはその時目を閉じた。 アスタの魔法が自分に届くまでがやけに長かった。 (あれ? 全然こないじゃない。 ) カルナはゆっくりと目を開けた。 そこにはカルナを抱えるソウラの姿が。 「大丈夫ですか? カルナ殿。 」 「えぇ........それよりもどうしてソウラさんが? 」 ソウラはとりあえず翔喜達を集めてそして経緯を話した。 「.....と言うわけなんですよ。」 「なるほど。 ハルキ......覚えていなさい。 」 カルナは怒りの炎をその目に灯し、ハルキに復讐をすることを決めたのであった。 「ではカルナ殿達は下がっていてください。 後は我がやりますので。 」 そう言ってソウラはイクシオンとアスタをみる。 「今の魔法........七大罪の一つ、暴食ベルゼブブですね。 」 「一目で見抜いたのね? そうよ。 今の魔法は七大罪の暴食ベルゼブブの力を使ったものよ。 ついでに私も答えてあげるわ。 私は真魔を司る十司の1人、アスタよ。 」 アスタは胸を張ってドヤ顔で言う。 張る胸も無いというのに。 「そうですか。 では、アスタ殿、早々にここから立ち去っていただけますか? 」 「ダメよ。 あなた達を殺すよう言われてるんだから。 」 そう言ってアスタは先ほどの黒い光線をソウラに向けて撃つ。 ソウラは防げないとみて高速で移動し、それをかわしていく。 「ショウキ殿、もう1人の男を頼みます。 我はアスタ殿とやりますので。 」 「おしっ、任せろ!!」 そう言って翔喜はイクシオンへと向かっていった。
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