第9章

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カロティアは立ち止まり、刀を二本とも抜く。 刀は対になっていて片方は青く、そしてもう片方は赤い刀身で出来ている。 「はぁっ!!」 一振り。 それだけで大量の棘の内7割が消滅した。 更にもう一振りして棘は完全に消滅した。 「あちゃ。 じゃあお次はこr「次は無い。 」 んなッ!?」 カロティアは数十メートルの距離を一瞬で詰めて今度はレビラスを斬りにかかる。 二対の刀の連撃がレビラスを襲うが、レビラスはそれを難なくかわしていき隙をついて距離をとる。 「速いけど、俺を斬るにはまだまだだわ。 」 「そう。 じゃあ手を増やせばいい。 【創生:腕】。」 カロティアがそう言うと、両肩のところからニョキニョキと何かが生えてきた。 やがてそれは形を変えて新たな腕となった。 「その発想は無かった。 」 レビラスが驚きで硬直しているのを余所にカロティアは更に刀を二本創りだし、四刀流になった。 「ねぇねぇ.......創生ってなんなの? 」 「気は進まないが教えてやる。 私は創生を司る十司の1人、カロティアだ。 創生と言うのは文字通り何かを生み出したり、創り出したりする力だ。 と言うわけでいくぞ!!」 カロティアは走り出す。 レビラスは再び何かを喚び出す準備をする。 「よし、時間稼ぎ成功。 発動【気まぐれお天気速報】。 」 するとレビラスの手から溢れ出す黒いもやが上空に上がり、どんどん集まって黒い雲が形成された。 カロティアは少し警戒したのかレビラスへの攻撃を停止する。 「なんだ? 雷系n『はぁ~い!!今日の天気を発表するわよ~。 』 はい? 」 雲が喋った。 「雲ちゃん、今日の天気は何なんだい? 」 何故かノリノリで聞くレビラス。 というか、喋るってどういう原理なのか教えてもらいたいものだ。 『そうね............うん!!気になる今日の天気は......... 晴れのちモーニングスターでしょう。 お出掛けの際は傘を忘れないようしましょうね♪』 そこで音声は聞こえなくなりかわりに辺りが晴れ始める。
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